皆様いかがお過ごしでしょうか。少しは暑さも和らいで秋を感じるようになりました。
心地よい気候で仕事も捗るはずですが、、掲題の通りやはり円安が問題になっていますね。6月のブログで円安に関して少し触れました。
その時の見通しでは、ここまで酷くはならないだろうと思っていましたが現実は非常に厳しい状況になっています。
昨今の円安の状況を鑑みて22日に政府・日銀が市場介入をしましたね。ドル売り円買いです。
これは実に、24年3カ月ぶりとなります。
介入はすぐに効果が出て、22日の夕方一時1ドル140円31銭まで5円以上円高方向に動きましたね。その後23日のニューヨーク外国為替市場では1ドル=143円台前半で取引を終えました。
今回の介入は日本の単独介入だった事も分かっています。
アメリカ財務省も日本側と協議したうえで市場介入を事実上容認しています。
しかし介入による効果は一時的なものであり、長くは続かないと思います。日本はG7各国の中央銀行と歩調を合わせるために金利を引き上げざるをえなくなるのではないかと推測します。
然しながら様々な問題もあり、そもそも今現在の急速な円安の理由は日米金利差の拡大、貿易赤字、低い経済成長率、だと思います。そのうえで、介入により日銀が円を買うと円の金利を上昇させる圧力がかかりますよね。これでは円の金利を低く抑える今の日銀の金融緩和策と方向が逆になります。
それらもあり、介入効果が持続するかどうか、という懐疑的な見方になります。
しかしすでに円安の影響が大きく出ており、エネルギーや食品、原材料など全て値上がりしています。以前にも触れましたがインフレですね。今のインフレは悪いインフレになるので良い経済効果がありません。日本は長い間デフレにある為良いインフレをほぼ経験していません。その中で今回の円安に伴い悪い方のインフレになってしまっているというのが現状ですね。
ビックマック指数なんて呼ばれるものもあり、ビックマックの価格でインフレの度合いが分かる為日本以外の国のビックマックの価格を一度見て下さい。
この様な状態下でやはりというべきか、同業が数件廃業に追い込まれたという事実もあります。
弊社のような製造業は円安の影響が大きく出ます。製造コストの上昇で利益を圧迫するので中小企業にとっては死活問題ですよね。
こうなれば本来はインバウンドに期待、なのですがコロナの事もあり以前の様に期待で出来ません。そうなると、弊社としてもやはり人材と設備に投資する他なくなります。
策がない・・ではなく、こうなった今企業として何をすべきなのか?を第一に考えています。そんな中でもコイケ金型では新たな人材も入りました。
なるべく先を見据えながら毎日を精一杯過ごしたいと思います。6月に予測した物が悪い方へ変化する、ほんの数カ月でこの状況です。
という事はもう予測があまり意味を成さないとも言えます。そんな中でコイケ金型は製造業のリーディングカンパニーになるべく邁進していく所存です。
急な相場だけではなく、急な温度変化に体調を気を付けながら頑張っていきましょう!